完成:1906年
設計:堀江佐吉
場所:青森県弘前市
弘前はすごい街です。この旧弘前市立図書館に加えて旧第五十九銀行本店などの擬洋風建築や洋館が街中そこらに保存されているとともに、ジャパニーズ・モダニズムの第一人者・前川國男の地縁があり前川作品がいくつも(弘前市役所庁舎、弘前市民会館など)建っている、オタクも歩けば近代建築にあたるとんでもない街です。
そんな中で、ここで紹介するのは旧弘前市立図書館。弘前に多くの名作を残した堀江佐吉による擬洋風建築の一例です。
擬洋風建築の中でも洋館としての再現度が高い本建築ですが、八角形でドームを載せた3階建て塔屋(内部には螺旋階段も)を両側に2本も建てているのは、擬洋風らしい奔放な遊び心を感じさせます。
大きな窓をいくつも並べた室内は柔らかな陽光が明るく差し込み、図書館らしい穏やかな雰囲気です。内外の色遣いも含めて、どこかかわいらしい居心地の良い建築です。
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