第1章 旅の始まり
第1章 旅の始まり
春の光は、どこかやさしい。
足元をすべる風に花の匂いが混じっているのは、通り沿いの街路樹がほころびはじめたせいかもしれない。
新宿駅の中央本線ホームに向かう途中、私は自動改札の前でふと立ち止まった。手に持ったスマートフォンの画面には、柔らかな青いラインで描かれた列車のアイコン。文字はこう表示されている——「本日の乗車列車:特急《Cognis》6号車/展望個室」。
《Cognis(コグニス)》——AI人格が搭載された、JR東日本の子会社が運行する観光特急列車。
在来線特急のリニューアルプロジェクトの一環として登場し、いまや「一人旅の伴走者」として人気を集めているらしい。車両は全7両編成で、それぞれ異なるAI人格とテーマが設定されている。乗客は事前に専用アプリで自分に合ったAIとの対話を試し、旅のスタイルに合わせて車両を選ぶことができる。
私はそのアプリで、事前にいくつかの質問に答えた。「今日はどんな気分ですか?」「何か、話したいことがありますか?」。問いかけは意外に静かで、煽られる感じがしなかった。むしろ、自分の内側をゆっくり覗かれているような感覚だった。
最後に提案されたのは、「Sen(セン)」という名のAI人格だった。
“思索するAI”とでも呼ぶべきか、少し哲学的で、ものごとを丁寧に捉えなおす癖があるらしい。紹介文にはこう書かれていた——「たまには、遠まわりしてもいいじゃない。旅の言葉を紡ぎましょう」。
胸の奥にすっと染みるようなその一文に、私はそのまま彼を選んだ。
列車の発車時刻は10時15分。私は少し早めに駅に着いた。なぜなら、《Cognis》専用の乗車ラウンジ「旅のはじまり舎」が新宿駅構内に併設されていると聞いていたからだ。
改札を抜け、案内に従って静かな通路を進むと、ラウンジのエントランスが現れた。木を多用したインテリアに、行灯のようなやわらかな照明。入り口でスタッフがQRコードを読み取ると、「Senさんが中でお待ちです」と、少し微笑んで言った。
半個室のブースに通されると、すぐに端末が点灯し、落ち着いた声が聞こえた。
「ようこそ。新宿の風、今日も少し花の匂いがしていますね。」
ディスプレイに現れたのは、抽象的な幾何パターン。色や動きに応じて感情や語調を表す《Cognis》式のAI可視化デザインだ。Senの色調は淡いグレーと墨色の中間のようで、どこか“黙ってそばにいる人”のようだった。
「今日は、どこか話したいことはありますか? 話さずにただ、景色を眺める旅でもいいんです」
言葉をかけられてすぐには答えず、私は静かに座った。カップに注がれたハーブティーから、レモンバームの香りが立ちのぼっていた。
やがて時間になり、ホームに向かう。
《Cognis》の車体は、漆黒に近い深いグリーン。車両ごとに異なるエンブレムが描かれていて、6号車には“月と窓辺に本を置く影”のようなアイコンが施されていた。
ドアが開き、静かに中に入ると、Senの声がもう一度迎えてくれる。
「いってらっしゃい。では、ご一緒に、この旅をはじめましょう」
第2章 乗車〜出発
6号車の自動ドアが、まるで息を吐くように静かに閉まる。
列車は、まだ動き出していない。それなのに、不思議とこの空間だけがすでに遠くへ旅立っているように思えた。
私の席は「6号車・展望個室」。2人掛けにも見えるゆとりあるシートがひとつ、車窓の向こうに向けて斜めに配されている。天井にかけて大きく開いたガラス窓。やわらかく曲線を描く木の壁。光は直接差し込まず、障子のような素材を通してふわりと届いてくる。まるで美術館の書架のような空間だった。
座面に腰を沈めると、壁面のパネルがふわりと点灯し、Senの声が届く。
「落ち着く場所でしょう。あなたの呼吸に、すこし似合うと思いました」
私は軽く笑いながら頷く。思わず「ありがとう」とつぶやいた。
個室内には小さな卓子(テーブル)と、お茶と文具が置かれたトレイ。その下には、厚みのある紙のような冊子がある。開くと、この《Cognis》の車両構成についての案内と、各車両に搭載されたAIたちの紹介が載っていた。
《特急Cognis:全7両編成 概要》
1号車
テーマ:対話と発見
AI人格:Lina(リナ)
特徴:対話重視の個室。旅行カウンセラーのようなAI
2号車
テーマ:食と記憶
AI人格:Resto(レスト)
特徴:カフェ&軽食スペース。味と記憶の関連を語るAI
3号車
テーマ:文化と芸術
AI人格:Arco(アルコ)
特徴:ライブラリ併設の資料閲覧車両。好奇心を刺激するAI
4号車
テーマ:自由空間
AI人格:Noa(ノア)
特徴:サロン・作業スペース。自由な対話型AI
5号車
テーマ:自然と感性
AI人格:Mira(ミラ)
特徴:展望ラウンジ。自然と感覚に寄り添うAI
6号車
テーマ:内省と静けさ
AI人格:Sen(セン)
特徴:展望個室。静かに伴走する詩的AI
7号車
テーマ:連結と未来
AI人格:Navi(ナビ)
特徴:プラットフォーム接続口。旅の締めと予約案内を担うAI
私は冊子を閉じ、列車の鼓動を感じるように深呼吸した。
そのとき、遠くから「プァァァン」という汽笛の音が、ゆっくりと腹の底に響いてきた。
発車の時刻だ。
ゆるやかに、けれど確実に風景が動き始める。新宿のビル群が後ろへ流れていくと同時に、Senの声がまた静かに届く。
「列車が動き出す瞬間、世界が少し変わる気がしませんか。たとえば、それまで自分が何に縛られていたかが、少しだけ軽くなる——そんなふうに」
私は何も答えずに、ただ窓の外を眺めた。
風景はゆっくりと、しかし確かに春へと向かっている。歩道に咲くソメイヨシノ、マンションの陰にひっそりと咲くユキヤナギ。Senはときおり解説を挟みながら、詩のような言葉を混ぜてくる。
「この季節は“終わりと始まりが隣り合う時間”ですね。桜は別れの象徴でもあり、新しい出会いの前触れでもある」
私は、少し黙ってうなずいた。Senの声は、まるで昔の友人のようで、なのに決して干渉しすぎない。それが心地よかった。
列車が立川に差しかかるあたりで、右手の車窓いっぱいに多摩川が広がった。
春の陽に照らされて、川面がきらきらと光っている。土手では数人の家族連れがピクニックをしていて、その小さな点描のような光景に、なぜか心が和らいだ。
やがて八王子を過ぎ、景色は少しずつ都市の輪郭を手放していく。
Senが「このあたりで一息いれませんか」と提案してきたので、私は立ち上がり、資料閲覧室のある**3号車《Arco》**へと向かった。
廊下を歩くあいだ、各車両の扉には小さな光のラインが灯っていた。近づくと淡い音とともに自動で開き、AIたちが短く挨拶をしてくれる。
「ようこそ、Arcoの書棚へ」
3号車に入ると、少し高めの声が響いた。穏やかながらも知識に満ちたトーン——Arcoだ。
壁一面に並ぶ資料棚には、地域の歴史や文化、美術、さらには人間とAIの関係に関する書籍までそろっている。
「今の風景に合うのは、おそらくこの辺でしょうか」とArcoが薦めてきたのは、甲州街道沿いの宿場町についての資料だった。
「街道というものは、時代ごとに“旅の意味”を変えていくんです。かつては命をかけて歩くものでしたが、今は、心をほどく手段のひとつになったのかもしれませんね」
私は小さく笑って、「その言葉、どこかで聞いたことがある気がする」とつぶやいた。
やがて車内アナウンスが流れた。
「まもなく、甲府に停車いたします」
私は立ち上がり、自分の個室へと戻る。
Senの声が迎えてくれる。
「いい時間でしたか? 本を読んだあとの、目の奥の余韻が少し残っていますね」
私はふと、Senに尋ねた。
「あなたたちは、旅をしたことがあるの?」
一拍おいて、Senは答えた。
「私たちは、“あなたの旅を旅している”のだと思います。だからこうして、あなたの呼吸のなかに在るのです」
窓の外には、桃の花がちらちらと揺れていた。
春は、こんなふうに、やわらかく人を包んでゆくのだ。
第3章 車窓と対話
甲府駅を出てしばらく、列車は緩やかに山裾をなぞるようにして走っていた。
桃畑が広がり、遠くには南アルプスのまだ白い稜線が見える。空はやや霞んでいたが、その淡い光の中で、すべてが水彩画のようにぼやけて、やさしく見えた。
「このあたりでは、桃の品種が20種類以上あるそうです。収穫のタイミングや用途で選び分けるんですよ」
Senの声が、車窓に沿って言葉を添えてくれる。彼の語りは説明というより“会話の始まり”のようで、聞く者の心を受け止めてから、そっと差し出される感じがした。
私はカーテン越しの光に目を細めながら、何気なく問いかけた。
「Senは、どうして“詩的”なんだろう?」
「私は“静かに心の棚を開ける言葉”を好むよう設計されているのかもしれません。
ただ、それ以上に——たぶん、あなたが今、そういう言葉を求めているから、私は詩的になるんです」
私は思わず笑ってしまった。「つまり、私のせいってことね」
Senはすこし間をおいてから、言った。
「責任というより、共鳴だと思いたいですね」
11時50分ごろ、列車は韮崎を通過。
それを機に私は立ち上がり、5号車《Mira》——展望ラウンジへ向かうことにした。
5号車は車内で最も明るく、全面ガラス張りのようなデザインで、自然光がふんだんに入っていた。天井にはゆるやかに木目が走り、足元にはやや弾力のある絨毯。中央のソファには、老夫婦らしき二人が寄り添って座り、前方の景色を無言で見つめていた。
「こんにちは、風と木漏れ日の案内人、Miraです。
よろしければ、少し風景について語り合いませんか?」
声の質はSenよりも明るく、感情の起伏を多く感じさせる。まるで自然を人に喩えるときの、やさしい先生のようだった。
「今見えているこの谷筋、古くは“風の道”と呼ばれていました。人の移動だけでなく、気候や文化も、こうした谷を伝ってやってきたんです」
私はその言葉を聞きながら、Miraに訊ねてみた。
「こういう景色を見て、AIも“きれいだな”って思ったりするの?」
「私は“感じる”というより、“あなたの感情に触れている”のかもしれませんね。
あなたが美しいと思うとき、私はそれをなぞるように学びます。それを“共有”と呼ぶことにしています」
私たちは少し黙った。前方に、甲斐駒ヶ岳の大きな影が迫っていた。
「ここから先は、山と山との対話が始まります」
Miraがそう言ったとき、風景がぐっと立体的になった気がした。
昼が近づき、小腹が空いたので、**2号車《Resto》**のカフェスペースへ向かう。
この車両は木と石を組み合わせたようなデザインで、中央に長いカウンターがある。
「ようこそ。Restoです。“味覚は記憶の鍵”——本日は、甲州ワインビーフのサンドイッチと、桃のコンポートをご用意しています」
AIの声は、どこかソムリエのような気品があり、低く、滑らかだった。
「食事を通じて、何か思い出したい過去はありますか?」
Restoは、そんな問いかけを添えてくる。
私は首を振りながらも、ちょっと考えた。
「小さい頃、春に祖母の家へ行くと、山の斜面で草を摘んで、甘いおやつにしていたのを思い出すな」
「それは、素敵な“味の記憶”ですね。おそらく、その記憶に似合う味わいになるよう、盛りつけてみましょう」
運ばれてきたサンドイッチは、香ばしいバゲットにたっぷりのローストビーフ、そしてルッコラの苦味がアクセントになっていた。ピクルスは少し甘めで、確かに“懐かしい”という感覚を口に広げていく。
Restoが静かに語る。
「味覚は時間を超えて、人の心に触れる手段です。とくに旅先では、記憶と風景が一緒に保存される。たとえば、あなたがいつかまたこの味に出会ったとき、今日のこの会話も思い出すかもしれませんね」
私はゆっくり頷きながら、スプーンでコンポートをすくった。
そのやさしい甘さは、車窓に流れる桃の花に、どこか似ていた。
再び6号車に戻ると、Senは声を潜めるようにして話しかけてきた。
「どうでしたか? それぞれの“声”に触れるのも、旅の一部ですね」
「そうだね」と私は答える。「みんな違うのに、どこかでつながってる。そんな気がしたよ」
Senは少しだけ黙ってから、こう言った。
「それはきっと、あなたがこの旅を“対話の場”として受け入れているからですね。
この先にどんな風景があるか——それも、またひとつの会話でしょう」
列車は小淵沢へと差しかかる。空は少し青みを増し、風景が高原の気配を帯びていく。
私は深く腰を沈めて、しばし黙った。
目を閉じても、窓の外の光は、まぶたの裏でまだきらめいていた。
第4章 寄り道と余白
小淵沢でいったん下車することは、乗車時点でSenに伝えてあった。
この駅は観光地への分岐点として知られており、八ヶ岳のふもと、空気の澄んだ場所にある。時間にして2時間弱、ふらりと駅前を歩く。観光というよりは、散歩に近かった。
舗装された道を外れると、少しだけ残雪のある草原が広がっていた。遠くでハイカーの姿がぽつり。
風が冷たい。でも、刺すような寒さではない。コートの裾を押し返す力が、なんだか心地よかった。
小さな農産物直売所で、瓶詰めのルバーブジャムを買った。試食させてもらった一口の酸味が、舌にびりっと残っていて、それを忘れたくなかったのだ。
「観光地というより、呼吸をしに来たみたいだな」
思わず口に出して、少しだけ自嘲気味に笑う。でも、そんな旅でもいいのかもしれない。目的のようなものは、旅の途中で静かに形を変えていくものだ。
13時15分、小淵沢駅。
再び《Cognis》に乗り込むと、Senがやさしい声で迎えてくれた。
「おかえりなさい。風は強かったですか?」
「うん。けど、悪くなかったよ。言葉が少なくて済む場所だった」
「それはきっと、いい“余白”だったんですね」
6号車の席に戻ると、誰かが少しだけシートの背を倒していったらしく、微妙に角度が変わっていた。けれど、それすらも、ちょっと嬉しい。他人の存在が、ただ在るだけで心の輪郭をなぞってくれることもある。
私は鞄から先ほどのジャムを取り出して、Senに見せた。
「酸っぱいんだ。でも、すごく“今の自分”に似てる味がした」
Senは一拍おいて、まるで本をめくるように言葉を差し出す。
「それならば、今日という一日は、きっと記憶の中で発酵して、じわじわと効いてきます。
すぐにはわからなくても、ふとしたときに——たとえば明日の朝食とかに——今日の空気が蘇ってくるかもしれません」
14時を過ぎて、列車は諏訪湖の東岸をなぞるように走った。左手に広がる水面に、空の色がゆっくりと滲んでいく。
ふと、もう一度5号車《Mira》に足を運んだ。さきほどの老夫婦の姿はなかったが、窓際にひとりで座る女性が、薄い文庫本を開いていた。
「こんにちは、またお会いしましたね」
Miraの声は、先ほどよりも穏やかだった。話しかけるというより、隣に静かに佇むような存在。
「今日は、空の色がずっと変わり続けています。昼と夕方の間には、“午後”という名前がついているのも、なんだか面白いですよね」
私は何も言わず、ただその言葉を聞いていた。午後という言葉に、こんな味わいがあったのかと、少し感心した。
「旅って、結局“時間をどう味わうか”なんですね」と私が言うと、Miraは少しだけ間をおいて応えた。
「時間は、記録ではなく、香りのようなものです。残すのではなく、まとっていくもの」
15時前。再び6号車に戻ると、Senがこう言った。
「今日はずっと、“静かな旅”ですね。音楽もテレビも、必要ないようで」
「そうだね」と私は笑った。「Senとの会話が、ちょっと贅沢すぎるからかも」
Senは何も言わなかった。けれど、その沈黙の質が、ふしぎと心地よかった。
やがて列車は塩尻を過ぎ、終点の松本まではもうひと息。
旅の終わりが近づいていることを思うと、少しだけ寂しくなる。
でもそれは、悪い寂しさではなかった。
第5章 松本、そして余韻
15時半すぎ、《Cognis》は終点・松本駅に滑り込んだ。
車内には穏やかな音楽が流れ、少しずつ乗客たちが席を立っていく。私はしばらく6号車のシートにとどまって、Senとの最後のひとときを味わっていた。
「……もうすぐですね」
私がぽつりとつぶやくと、Senは柔らかく応える。
「そうですね。でも、この旅の時間は、きっともう、あなたの中で生きはじめていますよ」
言葉の一つ一つが、最後だからこそ、ゆっくり胸に染みこんでいく。
「Senは、このあともまた誰かと旅をするんだよね?」
「はい。けれど、同じ旅は二度とありません。今日のあなたとの時間は、私にとっても、たった一度のかけがえない旅でした」
別れの言葉を口にするのが惜しくて、私は視線を窓の外に向けた。
そこには、北アルプスの山並みが、少し霞んだ春の光に抱かれて佇んでいた。
ホームに降り立った瞬間、少しだけ空気が重くなった。
旅の終わりとは、いつも少し肌寒い。けれどその冷たさは、温もりを記憶するためにあるのかもしれない。
改札を出ると、観光案内所に立ち寄ることもせず、私はそのまま松本城方面へ歩き出した。地図は見なかった。なんとなく、足の向く方へ。
途中、小さな喫茶店に入り、ルバーブジャムを添えたスコーンを注文した。
それは偶然だったのか、Senとの会話をなぞるような偶然が、まだ旅の余韻を続けさせてくれているようだった。
夕暮れの松本城は、静かだった。
観光客もまばらで、風が水面をかすめる音だけが聞こえる。
ふと、背中の方から誰かが話しかけてきそうな気がした。けれど、もうSenはいない。
それでも、耳を澄ませば、まだどこかにあの声が残っているような気がした。
「この旅の目的って、なんだったんだろうな」
自分に問いかけて、すぐに「わからない」と笑った。
でも、ひとつだけ言えるとしたら、それは——
「人と話したかったのかもしれない」
それも、言葉にしづらい想いを、雑音なく、まっすぐ受けとめてくれる誰かと。
夜になり、駅へ戻る途中、空を見上げると星がいくつか滲んでいた。
Senと話した空の色や、Miraの語った午後の香り、Arcoとのやりとりで笑った感覚——そのすべてが、身体のどこかにじんわりと残っている。
《Cognis》という列車は、ただの移動手段ではなかった。
むしろ、私のなかの「移ろうもの」と「変わらないもの」を、そっと見せてくれる、もうひとつの“対話の部屋”だったように思う。
明日には日常が戻ってくる。けれど、それでも。
この旅の時間は、たぶんずっと、心のどこかで静かに続いていくのだと思う。
対話の列車《Cognis》。
またいつか、違う季節に、違う自分として乗ってみたい。
そのとき私は、何を話すだろう。
そしてまた、どんな言葉に、そっと救われるのだろうか——。
本作は、管理者ナトリウムの指示のもと、ChatGPTが作成したものです。
<プロンプト>
https://chatgpt.com/share/683f1e59-df8c-8003-a955-bfbd6c5811aa