自由学園明日館
自由学園明日館
完成:1922~1927年
設計:フランク・ロイド・ライト,
遠藤新
場所:東京都豊島区
旧帝国ホテルの仕事をしていたフランク・ロイド・ライトが同時期に手掛けた学校建築が、池袋の閑静な住宅街に保存されています。予算の違いもさることながら学園の理念に共感したライトの肩の力を抜いた闊達な設計により、旧帝国ホテルと比べとても軽やかで明るい建築となっています。
中央の三角屋根の部分はホールで、2階がロフトのようになった吹き抜け構造。南向きの大きな窓からは日の光が暖かく差し込みます。
本建築は木造。大谷石も用いられていますが帝国ホテルのような彫刻的意匠は見られず、代わりに窓をはじめとする平面的な幾何学的紋様が豊かな表情を見せています。斜線の角度はすべて揃えられており、複雑さと統一感を両立しています。
食堂は1階から数段上がった中2階のようなフロアとなっており、モダニズムらしい動線を意識した機能的設計です(さらに数段上がった2階がホール吹き抜けにロフトのように面しています)。食堂は現在は喫茶コーナーとして利用でき、ライトが建築と合わせて手掛けた椅子(復元)や照明にも囲まれながらお茶をする贅沢な時間が過ごせます。