広島平和記念
資料館
広島平和記念
資料館
完成:1955年
設計:丹下健三
場所:広島県広島市
原爆の悲劇を伝え残すため終戦10年後に整備された広島平和記念資料館は、ジャパニーズ・モダニズムの代表的建築家、丹下健三の初期の名作としても有価値です。丹下流のモダニズムが色濃く、かつ現役施設として状態良く保存されています。
この建築は建物単体ではなく、平和記念公園という都市空間と一体的に設計されており、シンメトリーな空間の正面は原爆ドームと相対しています。丹下(もといコルビジェのモダニズム思想)は建物だけではない都市の設計にも意欲的でしたが、実現しているのは稀な例です。
建物は2階に持ち上げられ1階はピロティとして開放され、木目コンクリートと開放型の階段も典型的なモダニズムの構造です。縦向きの細いコンクリートのルーバーは丹下作品によく用いられた意匠です。現役第一線の施設として白く美しい姿が保たれているのも印象的。